いつだか、自分の人生を変える方法は3つあるという話を聞いて以来、自分の中での定説になっています。
2つ目は時間の使い方を変えること。
3つ目が住む場所を変えること。
調べてみるとどうやら大前研一さんの言葉だったそうな。かなり前だと思いますが、一体どこで聞いたんでしょう…。
今回はそんな「住む場所」についてです。
私の住む場所の決め方:とにかく現地に行きまくる
私はそんなに引っ越しが多いという訳ではないですが、ライフステージにあわせて住み方も、住む場所も変えてきました。
ある時期からは住宅に関する知識も人並み以上にはありましたので、「暮らし」そのものへの興味も高く、当然住む場所へのこだわりもあったと思います。
そんな私がどうやって住む場所を決めてきたかというと、とにかく興味がある場所に行きまくりました。
街を散策して、雰囲気を体感して、しっくりくる街を選びました。
結果的には、それぞれの当時で一番興味があった商業的に発展している街から、1駅か2駅くらい、少しだけ離れたところに落ち着くことが多かったです。
住む場所へのこだわり
私は今も住まいに関わる仕事をしていますが、住む場所へのこだわりがあまりない人が意外といるんだな、と感じることがあります。
正確に言えば、部屋の中とか家の中とか、自分の手に届く距離にある生活環境には気を配るものの、もう少し広域の街の雰囲気とかエリア性みたいなところは、会社からの距離とか、交通の便とか、商業施設の有無とか、定量的な情報で決めている感じです。
あとはずっとそこに住んでるから、とか。
もちろん住み慣れたところからは動きたくない心理が働くのが普通ですし、定量的な利便性もめちゃくちゃ大切で、どちらも否定するものではありません。
住む場所を探すにあたっては、そもそもそういう定量的な要素で候補地をある程度絞り込まないと選べないですし。
ただ、その後はしっかり何度もその街に足を運んで、空気感や雰囲気を感じて、しっくりくる場所なのか、求めている場所なのか、じっくり体験すると、よりいいのかなと思っています。
自分が街の一部になる
街には歴史があり、その歴史はそこに住む人たちが紡いできたものです。余談ですが、歴史は英語でhistory=his story、つまり彼の物語(現代では彼女も含みます!)なのです。
その街が発する空気感は間違いなくその街に住む人たちが醸し出しているものです。
そしてそこに住む以上、その影響を少なからず受けることになります。
そこに違和感がないか、自分が馴染めるものなのかは、自分自身で感じ取らなくてはいけません。
近所付き合いをするしないはあまり関係がありません。その街に足を踏み入れた時点で、その人はその街の一部になるからです。
とはいえ住めば都
一方で、住めば都という言葉にもある通り、どんな街でも住み始めてしまえば徐々にその空気感が不自然ではなくなり、馴染んでいくということも、また間違いではありません。
その街の雰囲気に馴染んでいくことで、その街があなたの肩書きの一部となることに、冷静になって考えてみて、想像してみて、違和感がないかどうか、を検討してみることをおすすめしています。
いまの時代、住む場所への制約は薄れつつあります。
もちろん色々な事情で自由に住む場所を選ぶ立場にない人たちもいることとは思いますが、それでも、自分の人生の優先順位の中で、どこに住むかということを、もう少し上げてみてもいいのではないかと思います。
もしかしたら、人生が変わるかもしれません。
住む場所は自分の意志で変えられる
冒頭の人生を変える方法に戻りますが、付き合う人や時間の使い方なんかは、自分の意思でそれを変えようと思っても中々難しいと思います。
例えば転職や新しい趣味を始めたりすると付き合う人が変わって、時間の使い方も変わることが多いかと思いますが、『よし、今日から付き合う人を変えるぞ!』と決意して変えられるようなことではありませんよね。
その点、住む場所に関しては、ある程度積極的に自分の意思で変えることができます。
偶発的な要素も少なく、自分の意思を反映させ易いです。だからこそ、しっくりくる街をじっくり見定める必要があると思います。
賃貸VS持ち家論争や、マンションVS戸建て論争なんかはよく聞きますが、それ以前にまずはどこに住むのかにこだわるべきだと思うのでした。
と、言いつつこんな記事も書いてますので、もしよければw
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