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バイオエタノール暖炉は危険?火事のリスクや後悔ポイントまとめ

その他住宅知識

この記事はインテリアコーディネーター兼一級建築士のまっきーが作成しています。

バイオエタノール暖炉は、近年注目を集めるインテリアアイテムのひとつ。そのデザイン性や手軽さから、多くの方が興味を持っています。

一方で、「危険ではないのか?」という声も耳にします。この記事では、バイオエタノール暖炉の仕組みや魅力、安全な使い方について詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、後悔しない選び方の参考にしてください。

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バイオエタノール暖炉とは?その仕組みと魅力、後悔ポイントは?

バイオエタノール暖炉の基本構造と環境への影響

バイオエタノール暖炉は、液体燃料であるバイオエタノールを使用して火を灯す暖炉です。

この燃料はトウモロコシやサトウキビといった植物由来の資源から作られ、燃焼時に煙やススが出ないのが特徴です。そのため、煙突やガス管が不要で、設置場所を選ばず手軽に使えるのも大きな魅力です。

バイオエタノール暖炉の基本構造

バイオエタノール暖炉の基本構造は非常にシンプルです。

  • バーナー: バイオエタノールを燃料として使用する部分で、通常はステンレス製で作られています。燃料を入れ、点火することで炎が発生します。バーナーは、燃料の供給と炎の調整が簡単に行える設計になっています。
  • 燃料タンク: バイオエタノールを貯蔵するための容器です。タンクは安全性を考慮して設計されており、漏れや事故を防ぐための機能が備わっています。
  • 外装: 暖炉の外観を形成する部分で、デザイン性が高く、インテリアに調和するように様々な素材や形状が選ばれます。ガラスや金属、石材などが一般的に使用されます。
  • 安全機構: バイオエタノール暖炉には、安全性を確保するための機能が組み込まれています。例えば、火が消えた際に自動的に燃料供給を停止する機能や、過熱時に自動的に停止するセンサーなどがあります。
  • 排気システム: バイオエタノールは燃焼時に二酸化炭素と水蒸気しか排出しないため、煙突や複雑な排気システムは不要です。この特性により、設置場所の自由度が高くなります。

たいていの製品に炎を覆うガラスがあり、風のある屋外でも使用できるものが多いですね。

環境にやさしい理由

バイオエタノールは再生可能な植物資源を原料とするため、環境にやさしいエネルギーとされています。

燃焼時に出る二酸化炭素も植物が吸収する量と相殺されるため、カーボンニュートラルな暖房方法として注目されています。

  1. カーボンニュートラル:バイオエタノールは植物由来の燃料で、燃焼時に排出される二酸化炭素は植物の成長過程で吸収されたものと相殺されるため、実質的には大気中のCO2濃度を増加させません。
  2. 有害物質を排出しない:燃焼時に煙、煤、有害物質を出さず、二酸化炭素と水蒸気のみを排出します。従来の薪や石炭を使用する暖炉では有害物質や煙が発生し、換気が必要ですが、室内の空気を汚染しないバイオエタノール暖炉ではその必要がありません。このため、マンションやアパートなどの限られたスペースでも安全に使用できる点が評価されています
  3. 煙突や配管が不要:煙や煤が出ないため、煙突や複雑な配管工事が不要です。設置が簡単で、既存の住宅や新築住宅においても手軽に導入できるため、多くの人々が利用しやすくなっています。
  4. 再生可能エネルギー:バイオエタノールはトウモロコシやサトウキビなどの再生可能な資源から作られるため、化石燃料と比較して枯渇の心配が少なく、持続可能なエネルギー源として注目されています。

バイオエタノール暖炉が環境に優しい理由をまとめました。特に、薪を燃やす従来の暖炉と比べ、一酸化炭素を出さないため安全性が高いことが特徴です。

バイオエタノール暖炉の高級インテリアとしての魅力

バイオエタノール暖炉は、暖を取るだけでなく、その美しい炎とデザインでインテリアをワンランクアップさせることが可能です。

また卓上型や壁掛け型、さらには独立型など、さまざまなデザインがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選べる点が魅力です。

リビングや寝室に置くだけで空間が一気に洗練されますね!

バイオエタノール暖炉の後悔ポイント

バイオエタノール暖炉を導入したあとに、想像と違った!とならないように、以下のデメリットも把握しておきましょう。

暖房効率の低さ

バイオエタノール暖炉は、エアコンや灯油ストーブ、薪暖炉と比較すると暖房効率は劣ります

特に小型のモデルでは、観賞用としてのデザイン重視のため、実際の暖房効果が期待できない場合があります。

大きなサイズのものを選べば暖かさは得られますが、その分燃料代もかさむため、コストパフォーマンスに不満を感じることがあります。

ランニングコスト

また、そのそもそものランニングコストも馬鹿になりません。バイオエタノール燃料は、灯油や電気と比べて高価であるため、長期間使用する場合には経済的な負担が大きくなります。

目安ですが、1時間あたり数百円がかかると言われています。

一日6時間使用すると千数百円程度かかる計算になり、月にすると1万5000円~2万円に達する可能性があります。

燃料の入手の難しさ

バイオエタノールは一般的なホームセンターなどでは手に入りにくく、多くの場合ネット通販で購入する必要があります。このため、急に必要になった際にすぐに手に入らないことが不便と感じるユーザーもいます。

また地味な話ですが、燃料の保管場所も必要になりますね。

総じて、バイオエタノール暖炉は、デザイン性や環境への配慮から人気がありますが、実用面では課題があることを理解しておく必要があります

バイオエタノール暖炉の安全な使い方

火事の原因になる?

バイオエタノール暖炉は実際に火がでますので、当たり前ですが適切に使用しないと火事の危険性があります。ただし、以下の注意点を守ることでリスクを大幅に減少させることができます。

燃料の取扱いに気を付ける

燃料を補充する際は、炎が完全に消えていることを確認するようにしましょう。着火している最中にエタノールを注ぐと、火の勢いが増したり火災事故につながる可能性があります。

またバイオエタノール暖炉を使用する際には、燃料タンクを満タンにしてから着火することが推奨されています。満タンにしないで着火すると、タンク内に溜まったエタノールガスが瞬時に発火し、燃料が吹き上がることで火傷や火事の原因になります。

給油時の不注意も火災の原因となることがあります。給油口の蓋を閉め忘れたり、燃料をこぼしたりすることで、引火の危険性が高まります。

周囲の可燃物との距離をとる

暖炉の周囲には可燃物を置かないようにし、少なくとも1メートル以上離すようにしましょう。これにより、炎が周囲の物に引火するリスクを減少させることができます。

使用中はその場を離れない

暖炉の使用中はできる限りその場を離れないようにしましょう。

特に子供や動物が暖炉の近くにいる場合、火傷の危険があるだけでなく、思わぬところから火事につながるリスクも高まります。

さらに、国際的な安全規格(SITAC、ISOなど)を取得している製品を選ぶと、安全性が高まります。安価でもコピー製品や模倣品などは避けるべきです。

換気やその他の安全上の注意点について

換気が必要な理由とは

バイオエタノール暖炉は煙やススを出さないとはいえ、バイオエタノールが酸素と反応して燃焼時に二酸化炭素を排出します。そのため、換気は欠かせません。

特に密閉された空間で使用すると酸欠のリスクがあるため、1時間に1回程度の換気を行い、空気の循環を保つようにしましょう。

一酸化炭素を発生しないため比較的安全とされていますが、酸素濃度が低下すると燃焼効率が悪化し、火が消えるリスクがあります。さらに、万が一の事故や火災を防ぐためにも、適切な換気が必要です。

  1. 1〜2時間に1回、数分間の換気を行う。
  2. 可能なら窓を少し開けながら使用する。
  3. 空気の循環を確保する。

その他の安全上の注意点

  • 設置場所:平らで安定した場所を選びましょう。
  • 燃料の取り扱い: バイオエタノールは専用の燃料を使用し、推奨されていない燃料は使用しないでください。これにより、火災や爆発のリスクを避けることができます。また商品の説明書を必ず確認し、指示に従いましょう。
  • 点火・消火:専用の器具を使用し、顔を近づけないよう注意しましょう。
  • 定期的なメンテナンス:安全な使用のために、定期的な掃除とメンテナンスを行いましょう。

これらの注意点を守ることで、安全で快適なバイオエタノール暖炉の利用が可能になります。

結論:バイオエタノール暖炉は安全!ただし適切な取り扱いを

ここまでみてきたように、バイオエタノール暖炉は、正しい使用方法と適切な換気を行えば、安全で快適に使用できる暖房器具です。

ぜひこの記事を参考に正しい知識と使い方を知って、安心しておしゃれな生活を楽しみましょう。

まとめ

  • バイオエタノール暖炉は煙突不要で設置が簡単。
  • 環境にやさしい燃料を使用し、高級感のあるインテリアとしても人気。
  • 安全に使うためには、適切な換気とメンテナンスが必須。
  • 火事のリスクを防ぐため、設置場所や使い方に注意する。

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