この記事でわかること
外壁素材選びは家全体の見た目やデザインだけでなく、快適性、そして将来のメンテナンスのしやすさなどに直結する重要な要素です。様々な種類があり、どうしても見た目先行で選びたくなってしまうところですが、機能性も含めた最適な外壁素材の選び方をご紹介します。
外壁素材の種類と基本的な特徴
外壁は家の”顔”とも言える部分。選ぶ素材によって、家全体の雰囲気が大きく変わります。サイディング、ガルバリウム鋼板、モルタル、タイル、ジョリパット、リシンといった素材が主流です。それぞれにメリット、デメリットがあり、家のデザインや機能、地域の気候に合わせて選ぶことが大切です。
※なお、記事中の写真はあくまで参考です。実際に使われている素材が紹介しているものと異なる可能性もありますので、実際に選ぶ際はよく確認していただければと思います。
サイディング:多様性とコストパフォーマンス
サイディングは、デザインのバリエーションが豊富で、比較的低コストで施工可能です。耐火性にも優れており、多くの分譲戸建住宅で採用されています。
また雨水で汚れが落ちる加工がされていたり、そもそも汚れがつきにくかったりなど、メンテンナンスの手間も比較的かかりません。
デザインのバリエーションは豊富ですが、大きな面積に木目調や石目調のサイディングを使うとどうしても偽物感が出てしまうことも事実です。恐らく本物志向の設計者や施主からは、その偽物感で敬遠されているのでしょうが、選ぶサイディングの柄や目地の処理の仕方に少し気を付ければ、デザイン上も問題なく採用することができると思います。目地が出ることを活かしてデザインすることも可能です。
ガルバリウム鋼板:モダンな外観と耐久性
ガルバリウム鋼板は、スタイリッシュな外観が特徴で、耐久性も高いです。軽量で耐震性にも優れており、メンテナンスの手間も少ないです。いわゆる『板金』はこのガルバリウムを指すことが多いです。
同じガルバリウム鋼板でも、その貼り方で様々な表情を出すことが可能です。また最近はサイディングの表面がガルバリウム鋼板でできているサイディングもありますね。見た目では区別がつかないです。
屋根材としても使われるので、家全体を統一した雰囲気で設えることも可能です。ただし雨のときに、中に住んでいると金属に雨があたる音がうるさいという声もあるので、そこはよく注意が必要です。
モルタル/ジョリパット等:自然な質感と施工の柔軟性
モルタルは、塗り壁としての伝統的な美しさがあり、色や仕上げの自由度が高いのが魅力です。ただし、クラックが入りやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。
またモルタルに近しい仕上として、ジョリパットなどの塗り系の商品があります。モルタルと同じく自然な質感と施工の柔軟性が魅力ですが、目地や模様で独特の風合いを出すことができ、色調も豊富です。
タイル:耐久性とデザインの自由度
タイルは、耐久性と防水性に優れており、豊富なデザインから選べる素材です。コストは高めですが、長期間にわたって美しさを保てます。
レンガ調や石目調など様々なデザインがあり、サイディングと比較すると偽物感がありません。そのため伝統的な邸宅風にも、少し洋風な雰囲気にも、モダンな雰囲気にも合わせることができます。
全体的に重厚感が出るので良くも悪くも重たいデザインになることが多いですね。大判のタイルから小さなタイルまでサイズも様々で、目地の色のバランスも考えながらデザインする必要があります。
外壁素材選びのポイント
外壁素材を選ぶ際には、デザインだけでなく、耐久性、メンテナンスのしやすさ、コストパフォーマンスを総合的に考慮することが大切です。コストパフォーマンスを考えると、初期投資だけでなく長期的なメンテナンスコストも含めて評価する必要があります。耐久性が高く、メンテナンス費用が低い素材を選ぶことで、長期的にコストを抑えることが可能です。地域の気候や環境に合った素材を選ぶことも、快適な住まい作りには欠かせません。
長期的な視点で考える外壁のコスト:メンテナンスの必要性と周期
外壁のメンテナンスは、美観を維持するだけでなく、建物を長持ちさせるためにも重要です。外壁を選ぶ際には、その素材が将来どのようなメンテナンスを必要とし、どのくらいの期間持つのかを考慮することが大切です。素材によってその頻度や方法が異なるため、生活スタイルに合わせた選択を心がけましょう。
長期的な視点で考えることで、最終的に満足のいく選択ができるでしょう。
まとめ:あなたに最適な外壁素材を選ぼう
外壁素材選びは家の外観を左右するだけでなく、住まいの快適性、耐久性、そして将来的なメンテナンスコストにも大きく影響します。この記事を通じて、各外壁素材の特徴やメリット・デメリットを理解し、あなたの家に最適な素材選びの参考にしていただければ幸いです。
外壁はただの”壁”ではなく、あなたの家の”顔”です。デザイン性だけでなく、機能性にも優れた素材を選び、長年にわたって愛せる家づくりを目指しましょう。
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